ビザの申請をしたが不許可や不交付となってしまった場合、改めて申請(再申請)することができます。
ただし、再申請をして許可を得るのは初めての申請にくらべてハードルが高くなります。

したがって、再申請をする場合は、きちんとした手順でしっかりと準備をした上で行うことが必要になります。

ここでは、再申請をするためのおおまかな手順として5つのステップをお伝えいたします。

※不許可とは、例えば在留資格変更許可申請のような「〇〇許可申請」に対して許可されなかった場合の用語です。

※不交付とは、例えば在留資格認定証明書交付申請などのような「〇〇交付申請」に対して交付が認められなかった場合の用語です。

 


 

ステップⅠ.不許可理由の仮説を立てる

ビザ不許可・不交付からの再申請をする場合にまず重要なのは、不許可・不交付となった理由を明らかにすることですが、理由については申請先の地方入国管理局で口頭で聞くことができます。

しかし、その前にできるだけ不許可・不交付の理由について仮説を立てて予測することが重要です。

その理由は以下の4つです。

⓵仮説を立てておかなければ、そもそもどういったことを入管で聞けばいいのかわからない
ただやみくもに不許可・不交付理由を聞いても、次回の再申請にうまく生かすことができなければ意味がありませんので、仮説を立てておくことで再申請を視野に入れた質問をすることができるようになります。

➁入管の理由説明は基本的には一度しかされないので、聞き洩らしがないようにしなければならない
仮説を立てて聞くべきことを書面化することで、聞き洩らしを防ぐことができます。

➂不許可・不交付となった原因はひとつとは限らないので、仮説を立てて予測しておかなければ、再申請をしてもまた不許可・不交付となる可能性がある
入管ではこちらから聞かない限りすべての理由を教えてくれるとは限らないので、仮説を立てることによってこちらから積極的にすべての理由を聞いていくことが可能となります。

すべての不許可・不交付理由を聞くことで、再申請による許可の可能性を探ることができます。

④仮説により再申請による許可の可能性が限りなく低いと判断される場合は、他の解決策をはやめに検討することができる
不許可・不交付の理由によっては必ずしも再申請で許可を取得することができない場合も十分あり得ます。
そのような場合は他の解決策を考えなければなりません。

外国人の方の状況によっては早急に解決策を考えないといけない場合もありますので、そのような場合は仮説を立てていち早く判断し行動することが重要となります。

以上のことから、不許可・不交付となった場合には、まず申請した内容や在留状況とビザが許可されるためのすべての要件とを照らし合わせて、その理由について仮説を立てて予測することが重要となります。

 

ステップⅡ.入国管理局に理由を聞きに行く

ステップⅠで述べたように、ビザが不許可・不交付となった場合には、基本的に一度だけですが、その理由を申請先の地方入国管理局で口頭で聞くことができます。

聞くべき基本的な内容は以下の事項です。
⓵何が原因で不許可・不交付になったのか
➁他に原因となりうる問題はないのか
➂問題がクリアできれば再申請をして許可・交付される可能性があるのか

なお、不許可理由の説明を聞く場は文句を言う場でもないですし、弁解をする場でもありませんので、怒ったり、説得しようとしたりしないでください。

不許可理由を聞きに行くのは、あくまで再申請で許可を取得するために行うものなので、うまく再申請をするためのヒントを聞き出せるようにすることが重要です。

入管でのビザ不許可・不交付理由の聞き方はこちらをクリック

 

ステップⅢ.再申請での許可の可能性を検討する

不許可・不交付の理由がおおよそわかれば、それに基づいて再申請で許可を取得できる可能性があるかを検討します。

具体的には、
⓵申請しようとするビザの要件を満たしているか
➁もし要件を満たしていないなら他のビザでの申請ができないか
➂要件を満たせていることの立証は可能か
④再申請する時期はいつが妥当か
などについて検討します。

ステップⅣ.再申請の準備と書類作成をする

再申請をすることで許可を取得できる可能性があると判断できれば、立証資料の収集や申請書類の作成をしていきます。

ここで注意しなければならないのは、過去に提出した書類とまったく内容の異なる書類は提出できないという点です。

なぜなら、入国管理局には過去の申請書類一式が保管されていて、再申請がなされるとその過去の書類も見られますので、それと異なる内容の書類が提出されているとなると、どちらかが虚偽の書類であると判断されてしまうからです。

 

ステップⅤ.再申請書類を提出する

再申請書類が完成したら、入国管理局に提出します。
もし入管から追加資料の提出を求められたら、すみやかに提出するようにしましょう。

なお、再申請の場合は審査期間が長くなることもあります。